くもんの宿題/発達障害の息子のために配分表をつくったよ
息子のRくんは、小学校にあがるまえの年末からくもんに通わせています。
本人がやりたいと言ってはじめたので、楽しんでやってはいるのですが、見通しを立てるのが苦手な息子はよくパニックに。
宿題がおわらない
くもんでは先生に何度もほめられるくらい集中して取り組んではいるのだけど、家って誘惑が多いよね。弟とママが遊んでたら気になるし。
やりたいこともたくさんあるし。
で、「明日やるから」って気づいたら前日に4回分(Rの宿題は5枚が1回分で、3教科それぞれ週4回分でる)残ってたりする。
焦って、こんなにできないよって泣きながらやる息子に、「今日のくもんは?ってママきいたよね?明日やるってずっとやらなかったのRじゃん」って言うのも疲れた。
配分表をつくってみた
生活のチェックシート的なものはつくってるんだけど、「いつまでに」「あとどのくらい作業量が残ってるか」は補えきれないので、チェックシートを作ってみた。
それがこれ。ちなみにうちは月木がくもん。
木曜日はデイサービスのあと行くから、デイサービスで1回分くらいはやる時間がある。でもデイ行ってすぐ遊びたかったら水曜日まで仕上げておこうね的な。とにかく、次のくもんまで何日あるのか、どのくらい宿題があるのかわかりやすいように作ってみたつもり。
使い方はこんなかんじで、木曜日くもんから宿題もらって帰ってきたら、宿題の数だけ付箋をはる。
金曜日。本人に今日はどの教科をどれだけやるか決めてもらって、ふせんをうつす。
木曜日のところに、ふせんは4枚。こうすることで、あと4回分残ってるんだなと視覚的にわかるといいなと。
もちろん木曜日や金曜日に宿題を割り振って計画をたてて、そのとおりにやってもいいし、終わらなかったらふせんを次の日に移動させてもよし。
とにかく作業量を視覚化して、本人がわかりやすくなればそれでいい。
配分表の作り方
作り方というほどでもないですが、我が家のやり方は…
材料
- A5の紙(うちはルーズリーフ5ミリ方眼の穴のところをカットしました)
- ラミネート
- ペンやマスキングテープ
- ふせん
作り方
- 23マス×9マスの長方形を1ページに4つ書く。うらも同じように4つ長方形を書く。
- くもんの日がいちばん左にくるように曜日を書く。(月木なら、月曜日がいちばん左のマス。裏は木曜日がいちばん左)くもんの日は大きく「くもん」と書くなどわかりやすくする。決まっている予定などある日はそれを書いても良いかも。
- マスキングなどで装飾
- ラミネートする
- 周りをカットして、かどまるんなどで角をまるくする
- ふせんに「さんすう」「こくご」など教科名を書いて、宿題の回数分用意して貼っておく
試作品だけど、試行錯誤してRにあうテンプレート作ってあげられるといいな。で、目標はこういうテンプレートからRが自作できるようになること。テンプレートあれば自分もうっかりミスしないでやり遂げられるんだって自信をもてるようになること。
↑曜日はこのマステを貼ってます
ずっとハサミでラミネート切ってたけど、とうとうお迎えしました。綺麗に切れるし替え刃もついてくる。ただA4が切れるから大きい。
発達障害の息子とスケジュールを共有できる/セリアで来年のカレンダーを買ったよ
セリアで目をつけていた来年のカレンダーを買ってきました。
選んだのはA4サイズのファミリーカレンダーというもの。
いつも使っているカレンダー
我が家は大きなカレンダーはこれまでつかっていなくて、それぞれがスケジュール帳またはアプリで予定を管理しています。
これは私のスケジュール帳なのですが、息子にも同じテンプレートのものを書いて渡しています。
真ん中に日付と曜日、左右に予定を書く欄を設けています。
わかりにくいですが、日付につけている◯は、夫がお休みの日。曜日に色がついているのは学校がお休みの日です。
私の場合、左は歯医者や美容院、お仕事や学校から用意するように頼まれたものの期限など個人的な予定を。右には習い事で送迎しなければいけない日やおでかけなど家族の予定を書いています。
息子のスケジュール帳は、左に学校の予定(歯科健診とか遠足とかピアニカを持っていくとか)やおでかけの予定など主に午前中のスケジュールを、右には習い事やデイサービスの日など主に午後のスケジュールを書いています。
こうしておくと、うっかり予定を忘れちゃうことや、今日何を絶対にしなければいけないのか優先順位がつけられます。
息子は見通しが立たないことに不安を覚えるタイプなので、スケジュールをきちんと書いて用意することは精神安定をはかるためにも大切なんです。
が、毎月テンプレートから書いてスケジュールを書き込むのは結構めんどくさい。
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Amazonとかでファミリーカレンダーは目にしていて気にはなっていたのですが、先日ふとセリアでカレンダーコーナーを見たら「ファミリーカレンダー」があるじゃないですか。
セリアのファミリーカレンダー
大きさは3種類くらいあったと思いますが、我が家はみんながすぐ確認して書き込めるようにしたかったので、机のマットにはさめる1番ちいさいサイズのA4を買いました。
(卓上のほうは見ていないので、もしかしたらこれより小さいサイズもあるかも)
デザインは私が行った店舗だと、A4はこの1種類。もうひとつ大きいサイズだともう少しカラフルなデザインのものと2種類くらいあった気がします。
壁掛けできるように穴があいています。
切り取る用にミシン目が入ってるのでキレイに切り取れそうです。
私は初めから切り取ってマットに挟んで、使わないカレンダーは引き出しにしまっておく予定。
右上にはその月と次の月のカレンダーが。
よく見るものは前の月と次の月が書かれている気がするけど、別にこれで不自由はないかな。
家族5人分書き込めるようになっています。
いちばん左のマスは友引とか書いてあるので少し書き込めるスペースは小さめ。
うちは5人もいないですが、別に絶対1人1マスって決まっているわけでもないので、マスの使い方は変えるつもりです。
予定が多い息子と、机で作業が多い私は仕事の確認もすぐできるように2マス。
夫の予定は家族の予定と重複してしまうし(仕事の予定は家族で共有する必要がないので)お休みのところにスタンプを押すくらいになるだろうし、1マスで計5マスを使おうかなって思っています。
土日と祝日には色がついているのと、右端にも日付が書いてあるので右のマスに書き込むときも書く欄まちがえたってミスが起こりにくそうです。
ちなみに、スケジュールはフリクションペンを使っています。
はっきり見えてスラスラ書きやすいボールペンなのに消せるので、変更も多いスケジュール帳などに書き込むときは重宝しています。
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ママのイライラ言葉言い換え辞典を読んだ/自分の気持ちは言葉にしていいんだよね、ただし思いやりをプラスして
今週は本当に酷かった。
学校で食事のマナーを習ってきた息子。
学校だけじゃない、お家でも食べたら食器をさげ…なければならないと頭にインプットされたみたい。マナーを覚えてくれたことも、それをきちんとやらなければって思ってくれるところも息子のいいところなんだけど、問題は息子が少食で完食できる日がすくないってこと。
思わず絶句した
その日息子はふりかけをかけたご飯だけに手をつけていた。おかずのハンバーグやサラダには全然口をつけていない。食事に関する療育はいろいろやっている最中で、それはまた書くけれど、その日も時間がきたらおしまいにして私が食器を片付ける予定だった。
そのとき私は息子が学校で「マナー」を習ったことも、それが息子の頭にあることも知らなかった。
すくっと手付かずのハンバーグがのったお皿を手にして立ち上がった息子がシンクのほうに向かったこともそんなに気にしてなかった。
ソースはかけてあるけど、たまに「もう少しかけたい」と冷蔵庫にむかうことはよくある。私もそれでお肉が少しでも食べれるならと容認している部分。
が、この日息子は冷蔵庫をあけなかった。
まるまるハンバーグと付け合わせのサラダが乗ったお皿を、なんの躊躇もなくシンクへとつっこんだ。そして笑顔で言った。
「ママ、今日学校でマナー習った。食べたら自分で片付けするんだよね」
こういうことはよくある
息子に発達障害があることを打ち明けると、たいていの人は驚く。もちろんお世辞というか、そう返すしかないんだろうけど、私もたまに「どこが悪いんだ?」って思ったりする。
でも、これ。こういうとき。
「こういうの!」って思う。
前も食事に関してはこんなことが。
とにかく毎日、息子は基本ふりかけご飯しか食べない。お肉や魚を口に入れられたとしても、噛んで噛んで、カスみたいになったのを飲み込めないと吐き出す。このことでは本当にいろんなことがあったけど、とにかく食べてもらうためにこっちも毎日努力をしてきた、つもり。
でもある日、私がご飯を出すと、息子が一言。
「うわっ、不味そう」
なんだか、ぷつんと糸が切れてしまって、いやそれでも母親なんだからめげてはだめだろうと思うけど、本当に無理になってしまった。
「そんなにママのご飯が嫌なら、食べなきゃいい」
ふつうならここで、相手を怒らせたなと察することができるだろう。そのあとに言いすぎたと謝るか、反抗して言い返すかの違いがあっても。
でも息子は、そういう繋がりを無視して、「じゃあコンビニのおにぎりにする!」と言った。満面の笑みを浮かべて。
夫が仲介に入って私に謝るように促すと、私が怒っていることは表情や態度から読み取れたようだった。それから、私に嫌われたくないという気持ちももっていてくれたようだった。
しかし息子が言ったのは、
「ママ。ごめんなさい!これからはママのまずいご飯頑張って食べるから!まずくても食べるから!」
ああ、こういうの。って思う。
まだ、私への反抗心を持って、シンクに投げ入れたり「まずい」って言ってくれるなら、こっちも怒れる。でも、なにこれ。伝わるかな。なんだろう、この虚しさ。気持ちが伝わらない。かみあわない。肝心なところでずれていくかんじ。
私は元来察してちゃんの気があるけど、でもこれは察してちゃんなのか?それなりに時間をかけて作った夕飯を、シンクに投げ込まれたら悲しいということは、言わなければわからないことなのか。
悲しいって言っていいんだよ
そんなことをデイサービスの先生に話した。そうしたら、先生が言ったのは「そのあとどうされましたか?」
私はただ絶句するしかなかったって言って、でも思い出したらなんだか悲しくなって目が潤む。すると先生がまた言った。
「その姿を見せてあげれば良かったんですよ」
息子はそういうことにたいして、見通しがたちにくい。これを言ったら相手がどう思うだろうか想像しにくい。でも決して優しさがないわけでもない。
私も私で、親が子どもに涙を見せるなんて、いい大人がはしたないと思っていた。どこか、自分の不安定さを子どもに押し付けようとしている行為に思えて、何を言われても強い親でいなければと構えているところがあった。
とくに息子には、簡潔に、わかりやすく怒るようにという親に対する指導もあって、私もなるべく感情的にならずに悪いことをしたら悪いと説明しなければと思っていた。もちろん、笑いながらだと混乱するから、怒った顔をして「やめなさい!」
でも私の表情に驚いて、「ママが僕を嫌ってる!」のパニックがはじまる。抱き寄せて、嫌いじゃない、こうこうするのはいけないことと淡々と告げる。
冷静になれないときは、少し外にでて…息をついて息子のところに戻る。だってしかたない。これが、息子の難しいところなのだ。悪気がない。知らないだけだ。説明していくしかない。怒っても仕方ない。
でもたまに、おさえていた感情が爆発してしまう。ずっと我慢していたのが、ちょっとした言葉で風船を針でつついたみたいに大きな音をたてて飛び散ってしまう。そのたびに、悪い母親だと自己嫌悪。涙を見せる母親よりさらに醜態をさらすわけだけど、次こそはと思いつつも破裂を繰り返してしまう。
だから、先生の「悲しい気持ちをそのまま見せていい」には驚いた。
先生は続けた。
息子さんはこれを言ったらどうなるか、ふつうの人といったら変だけど、まあ他の人より見通しをたてて発言するのが苦手だよね。だからこそお母さんが見せてあげるといいんだよ。こういうことを言うと、どんな気持ちになるか。説明してあげるといい。説明されると、息子さんは頭がいいから理解してくれる。それにまだまだお母さんが大好きで、褒められたくて仕方ないから、きっともうそういうことはお母さんを傷つけるんだって覚えてしなくなるよ。それにお母さんも、自分の気持ちを外に出すことは大切。そうしないとつぶれてしまうから。言っていいんだよ。そんなことされたら悲しいよって。
それを聞いたら、なんだかほっとした。
つまり、風船が破裂するまえに空気抜きをすればいいってことだ。へにゃへにゃの風船に針を刺しても破裂しない。そんなことをやめてとそこで言えば、真面目で本来は優しい息子はもう針を刺してこないのだ。どうしてそんな単純なこと、気づかなかったんだろう。冷静にならなきゃと思って自分の感情までおさえようと思っていた。でも、感情を見せてもいいのだ。言っていい。悲しい。悲しいことばかりされるとつらい。言えば良かったのだ。
ママのイライラ言葉言い換え辞典を読む
で、図書館でこんな本を借りてたんだけど、やっと手にとって読んだ。なんでそこまでしないといけないんだろう、いつまでこんなこと続けていかなければならないんだろうって、なかなか読み始めることができなかった本。
でも本当に良い本だった。
見開きの左のページにイライラ言葉が1つ載っている。たとえば、「うるさい!」のページをめくると、見開きの右に言い換え言葉(ちょっと聞いてくれる?)とちょっとしたアドバイスがあって、読み進めてると何かこれ単語帳みたいだなって思った。
「何度言ったらわかるの!」は、「3回言ったよ。次はできるかな?」
「人の話を全然聞かないんだから!」は、「今から大事なことを言うからね」
うん、なんかちょっと笑っちゃうよね。ええ…そんなこといちいち?ってさ。
で、結局、私はこういうイライラ言葉を他人に言えるのかってことだった。
言えるとしたら怒ってばかりの超やばい人だし、いま他の人と話すときはちゃんと「これをいったら相手はどう思うかな」って考えをもとに発言できている。じゃあどうして他の人には思いやりをもって話せるのに、子どもには思いやりを忘れてしまうのか。言っていいよ。でも思いやりどこいった?まず親が思いやりをもって話すことができてないじゃない?
でもそれをすごく優しく教えてくれるんだよね。大変だよねって、諭してくれるような?だから、すんなり文が受け入れられた。
親も勉強して成長していい
なんていうかさ、私、親ってちゃんとしていなきゃって思ってたんだよね。子どもの最終形態が親、みたいな。指導者というか、最終到着点というか。親になったからには、きちんとしなきゃ!って。
でもさ、親も子どもみたいに勉強していいんだって思った。子どもが産まれたら「はい、親です」じゃなくてさ、親になってからも親らしくなるために勉強していいんだよね。
久々に単語帳めくってるみたいな感覚になって、そう思った。
つまりこの言い替え方、覚えればいいんだ。
困ってるときは、教科書を確認したっていい。教科書には書いてある。ひとりで我慢しなくていい。気持ちを伝えていい。ただ、他の人にあげてる思いやりをひとさじ。
最後にイライラ言葉と言い換え言葉が一覧になってる表があるから、ここだけうつしをとってもっておいてもいいかなって思ったし、購入してもいいかなって思った。
すごく楽になった
さっそく、息子が私の聞いている曲に「きもい曲だなー」って言ってきたときに伝えてみた。
我慢せずに、またそんなこと言ってっと流さずに。
それ、私悲しい。私はこの曲好きだから、そんなこと言われたら嫌だよ。嫌なことしたら謝ること。でもあなたが嫌なことをされたら、嫌っていえばいいんだよ。人を傷つける言葉を言うんじゃなくて、自分がどうしたいのか言えばいいんだよ。
息子は傷つくことを言ってごめんと言った。それから、その曲のひとつ前に私が聞いていた曲がすごく好きだったから、もう一度聞きたかったと教えてくれた。
なんだ。知らなかった。それいい曲だよね。ママも好きだよ。
こんなちょっとしたことに長いこと躓いていたんだな。息子も爆発してたんだ。我慢して、本当に言いたいことが何故か言えなくて、ひどい言葉でわかってほしいって泣いてたんだ。
会話ができた。悲しいままで終わらなかった。
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